コラム

塩の「非加熱」と「加熱」について − 大切なのは“人間”が関わること

「お塩って、加熱と非加熱どちらがいいのかな……」

そんなふうに疑問に感じたことはありませんか?

日々使うものですから、少しでもからだに良いものをセレクトしたいですよね。

そこで、『神宝塩』の開発者・工藤清敏さんに、お塩の加熱・非加熱について教えていただきました。皆さまのご参考になれば幸いです。

※『神宝塩』は、13ヶ国の伝統的海塩をはじめ、岩塩、竹塩など17種類の塩をブレンドし、微量ミネラル元素を増やした波動塩です。

大切なことは、人間がつくった塩かどうか

塩のエキスパートである工藤清敏さん

塩の評価で、非加熱が良いか加熱が良いかは、どちらも関係ありません。塩はミネラル元素の集合体、元素ですからね。

また、酵素やビタミンは含まれていませんから、熱を問題としません。果物など生の食材は酵素が生きていますから、非加熱がいいこともあります。

しかし塩は、料理に使えばたいてい熱をかけます。火を使ったら栄養的に良くないということはないのです。

非加熱が良いと思う方もいますが、非加熱の自然塩であっても微量ミネラルが少なく、塩化ナトリウムの割合が精製塩に近い組成になっているものは多くあります。

大切なのは、非加熱か加熱かではなく、「人間がつくっているかどうか」です。

僕の研究では、人間がつくった塩と自然にできた塩とでは大きく差があります。

自然にできた塩は塩化ナトリウムが多く、微量ミネラルが少なくなることが多いです。一方、人間が塩づくりに関わると、微量ミネラルがたくさん塩に残っています。

生命の起源である海水には、地球上のすべてのミネラル元素が含まれています。それは人間の組成とほとんど同じで、命にとって欠かせないものです。

僕らのご先祖さまは、そのことを知っていたのでしょう。海水をなんとか濃い塩水にして、最後は火を使って塩をつくり、僕らの命をつなげてきました。

昔ながらの海水を引き入れた塩田での天日や釜炊きなど、時間と手間をかけて伝統的につくってきた塩には、塩化ナトリウム以外の微量ミネラルも多く含まれます。その加熱の塩を摂って、過去数千年ご先祖さまたちは元気に過ごしてきたのです。

神宝塩は、非加熱・加熱の塩をブレンドしています。原料の一つである竹塩は800度以上で焼いた塩ですが、高温加熱で還元力が高まり、健康回復に役立つことは身体実験で確かめられています。

僕が思う良い塩とは、人間の組成に限りなく近くなるよう、ミネラル元素の種類を増やした塩です。

明治時代、外国の学者が日本にやってきた際に、「なぜ日本人は持続力や忍耐力がヨーロッパ諸国の人より高くパワーがあるのか」と驚いたといいます。

僕は、塩の力だと思っています。

人間が手間ひまをかけ、誰がが元気になるような塩をつくっていたのです。

皆さまの心身ともの健康と豊かな暮らしのために、ぜひ参考になれば幸いです。

  

さて、今回はお塩の非加熱・加熱について工藤先生のお話を掲載いたしましが、いかがでしたか?

最後に、工藤さんが話してくれた印象的な言葉を書き記しておきますね。

「人間が一生懸命つくれば、海も人間を見ています」

この素敵な言葉は、「人間が手づくりすると微量ミネラルが多く残る」ことに結びついています。次回の記事でお届けしたいと思いますので、ぜひお読みいただければ幸いです。

いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。