コラム

身体は食べたものでできているから、良いものを。神宝塩のとり方について

身体は、「食べているものでできている」とよくいわれます。

どんな食事をして、どんな水を飲み、どんな食べ方をしているかなどの「食歴」は、腸の環境に影響を与え、身体全体の健康を大きく左右していることがわかっています。

神宝塩しんぽうえん』の開発者である工藤清敏くどうきよとしさんも、食歴によって20代で健康を損なった経験者の一人。
(工藤清敏さん:神宝塩開発者。精神免疫学のページ・ベイリー博士に学び、18年以上にわたり生き方や健康回復を伝えている)

以降、圧倒的な研究により「良い塩が健康回復の重要なツールになる」ということを確信してご自身の健康を回復され、その方法を多くの方へ発信され続けています。

そんな工藤さんへの取材のなかから、今回は「お塩のとり方」について共有いたします。『神宝塩』の活用の参考になりましたら幸いです。

良いお塩で、からだの中を「本来の状態」へ

からだは日々、食べ物や飲料から必要な栄養素をとり入れ、不要なものを出すという循環を繰り返し、私たちの命を守ってくれています。

しかし、現代は添加物などの食品も増えて、からだの中の毒や老廃物を出すことが追いついていない方も少なくありません。

不要なものが溜まり過ぎると、お肌の調子が悪くなったり、熱が出たり、さまざまな不調となって表れてきます。

しかし、その不調は、“元気になるため”にからだ自身が行なっていることです。

溜まっている毒や老廃物を出して「からだ本来の正常な状態」に戻すことが元気になるということを、からだは知っているのでしょう。

約120年前のフランスの生理・生物学者のルネ・カントン博士は、海水に含まれるミネラルの組成と血液・体液の組成が近似していることを発見しました。そして不調になるということは、そのミネラルの環境が乱れているからではないかという考えに至っています。

つまり、不調とは体内環境の全体的なバランスの崩れが“局所的”に現れたものであり、体内を正常な環境に戻してあげることが、元気になるための方法であるという素質医学を提唱しました。

実際に疫病が蔓延した時代にカントン博士は海水を使って10万人以上の命を救ったことが、そのことを十分に証明していると思います。(関連記事を読む

このことから、健康のために大切なことは、からだの中を海と同じようなミネラルバランスに整えてあげることだと考えています。だからこそ、そのミネラルバランスを備えた塩をとることを自ら実験し、できる限り人の組成に近づくようにミネラルバランスを調整した『神宝塩』をつくり、たくさんの方に塩をとる大切さをお伝えしてきました。

いい塩なら、15~40gくらいの量をとれるようになったらいいですね。基本は調理でとるといいでしょう。

からだが「ああ美味しいな~」と感じるくらい、料理にも追い塩をしてみてください。

おむすびはもちろん、白ごはんにかけたり、生野菜や果実に振りかけるのもおすすめです。僕はフルーツと塩を交互に食べるのが好きです。

現代は食品添加物も多く、それらを分解したり中和させたり、からだの外に出すためには、より意識的に“体内の環境を整えること”が重要だと思っています。体内の環境が正常に戻れば、“不要なものを出す”という本来の力も発揮されやすくなります。

そのため、いいお塩は食事以外でも積極的にとることをおすすめしています。

携帯容器に入れて持ち歩いたり、塩水をつくって飲んだり。お茶、ジュースなどに入れるのもいいですね。

「からだがほしがっていることが分かるので、1日に何度も舐めます」という方も多くいます。

舐めて美味しく感じるのは、身体が喜んでいる証拠でしょう。

しょっぱく感じる方は、僕のようにいい塩をたくさんとってきた方であれば「もう十分」という身体感覚でしょう。しかし、体内の塩分濃度が足りていない方の場合、身体のシステムの変更を求められている合図でもあります。

塩が苦く感じる方も同じですが、例外はあります。海水を天日だけで塩にした場合などは、人間の組成にとっては苦味成分のあるマグネシウムの量が多過ぎることがあります。

海水と人間の組成は似ていますが、それぞれの微量ミネラルの量は大きく異なりますから、人間の組成に近い塩を選ぶことも大切です(関連記事を読む

僕が『神宝塩』をつくったのはそのような理由もあり、人間にとって微量ミネラルと還元力を持った波動の高いお塩を人間の手で丹精込めてつくることの大切さを感じています。

僕は『神宝塩』を朝から晩までとっています。朝は酵素ジュースに入れて、さらに塩をおつまみにして(笑)ジュースを飲みます。

「ああ、しみるな、美味しいな」と感謝してとっています。今は体調が悪くなることはほとんどなくなくなりました。

皆さんも、ノルマになってしまうのではなく、からだと丁寧に対話しながら、とり入れてみてください。

いいお塩をとり始めると、出す力も高まってきます。その際、好転反応ではからだがムクムクしたり、気持ち悪くなったり、頭がズキズキしたりする方もいます。

長年溜め込んだものを出している過程であり、それらを「からだが少しずつ、ゆるりと出してくれている」と理解しながら、信じて寄り添ってあげてください。

どんなことがあっても生かそうとしてくれている身体さんありがとうと。

無理はせず、少しづつ増やしてみたり、減らしてみたり、調整しながらお塩をとってくださいね。

増塩、発酵、生食、笑顔。そして、人の意識は現象を変えるほどの力を宿していますから、使う言葉も、物事の解釈も大切にしてください。

皆さまの心身ともの健康と豊かな暮らしのために、ぜひ参考になれば幸いです。

塩のエキスパート・工藤清敏さん。「ビールを均等に注ぐ」を子どものように楽しむ、おちゃめな一面も!